手をつなぐ芸術

Barrisolとのコラボレーション

世界100カ国以上で展開し、Ferrari、Bugatti、Dior、Balenciagaでも採用されている天井と壁のNo.1バリゾル社は川井恵秀の書道を高く評価し、2018年に恵秀コレクションを発表した。

アーティスト川井恵秀の書道は、静謐で落ち着いた雰囲気を創出し、空間の美しさと清らかさを引き立てる。

Barrisol - world leader in stretched ceilings

コラボレーションの始まりは2016年…

日本の伝統である白黒の書を大切にしながら、改めてグラフィックとしても捉え直し、型を崩し、色を加え、西洋のインテリアとの融合に挑戦する素晴らしい機会をいただきました。

最初は白と黒だけの作品をバリソル社に見せました。
当初はカタログにしようという話はなかったのですが、話していくうちに私の中で「色を挿す」ことを思い、自分なりのスタイルを確立しカタログになるまでに2年半かかりましたね。正直、色を挿れることは邪道だと思っていて、すごく抵抗があったんです。よくあるような絵の具で書くようなものではなく、色を挿れるなら洗練さが絶対的に必要でした。もっと自然で、墨の色やかすみを崩さず、むしろ引き立てられる方法を探し、日本画に使われる顔料に辿り着きました。金と赤など、挿れる色もこだわって。日本人として、日本の書のあり方を大切にしたかったんです。

どこにどのように“和”を入れるのかはすごく追求しました。
書をグラフィックとして扱うことで、時には読めない程に崩すこともしています。それでも、もともと書の持つメッセージ性を残すために、百人一首を題材に、恋の歌や季節の歌から得たインスピレーションをもとに色を挿したり。西洋のインテリアに日本の伝統を保ちながら書を入れ込むという、初めての挑戦でしたが、満足のいくいいものができました。

バリゾル社の持つ世界ネットワークで、私の作品が国境や文化を超えて伝わっていくことに大きな喜びを感じています。今後もこういったコラボレーションに積極的に挑戦していきたいです。

Keishu Kawai

Chantal THOMASS
とのコラボレーション

『Emily in Paris』シーズン4でミンディが着た真っ赤な下着が話題に。圧倒的な存在感で「ランジェリーの女王」と呼ばれるフランス人デザイナー
Chantal Thomas女史とのコラボレーション

Chantal Thomass - Paris

華道家 坂川 喜久瞳氏とのコラボレーション

伝統文化を伝承する成功者として、第一線で活躍される坂川氏。私の人生を変えた方です。欧州の方が日本の伝統文化をどう捉えているか、西洋に溶け込むためにこちらがどう意識を変える必要があるのか。何冊も本を出される中で、“今度は自分の書いた歌と恵秀さんの書で本を出そう”とおっしゃり、書道と華道のジャンルを超えて、非常に多くのことを学ぶ機会をいただきました。

Keishu Kawai

Collaboration with flower artist Kikuhito Sakagawa

グラフィックデザイナー Olivier Klencklen氏との コラボレーション

写真家でグラフィックデザイナーである彼は自然が好きで、よく山で写真を撮るんです。ある時彼がとった写真を見せてもらうと、それがまるで日本で撮ったかのような景色で。すごく驚きました。一緒にポストカードを作ろうという話になり、この写真ならこの詩を書でいれたらいいんじゃない、なんて話しているうちに、もっと日本的に見える写真を集めようと話が膨らみ、気づいたらできていた本です。フランス語の翻訳も入っていて、フランスの方でも日本の方でも、2つの文化の見事な調和を楽しんでいただけます。

Keishu Kawai

Olivier Klencklen - artiste
Collaboration with Olivier Klencklen